随筆朗読
2025年2月3日(月)
YouTubeチャンネルこちこの部屋に朗読動画をアップしました。
今回はこれまでに朗読してきたちょっぴり怖い文学作品の中から「坂口安吾 随筆 詰め合わせ(全九話)」です。
直截的でありながら、詩的で哲学的な安吾の思想をどうぞお楽しみください
▼【朗読】坂口安吾 随筆 詰め合わせ(全九話)
坂口安吾
作家坂口安吾がどのような人物だったかをご紹介します(AIによる概要)
坂口安吾(さかぐち あんご)は、新潟県出身の小説家で、戦後文学の代表者の一人です。
情痴や荒廃の世界を戯画的な手法で表現し、大胆な文明批評で知られています。
また歴史小説や推理小説、文芸、時代風俗など、幅広い題材を扱った随筆や、フランス文学の翻訳出版なども行いました。
【経歴】
・1906年に新潟県新潟市で生まれ、本名は炳五(へいご)です。
・東洋大学印度哲学倫理学科(現・文学部 東洋思想文化学科)を卒業しました。
・アテネ・フランセ高等科でフランス語を学びました。
・1930年に同人誌『言葉』を創刊しました。
・1946年に『堕落論』『白痴』を発表し、太宰治らと並んで※無頼派と呼ばれるようになりました。
・1955年に桐生の自宅で脳出血により急逝しました。
※無頼派(ぶらいは)とは、第二次世界大戦直後に活躍した作家たちの総称で、新戯作派とも呼ばれました。
無頼派の作家たちは、戦後の虚脱や昏迷の状況下で、既成の文学観や方法に反逆しました。
イデオロギーや文学的方法論に共通性はありませんでしたが、脱イデオロギー的傾向や放蕩無頼の生活態度が共通していました。
私は安吾の随筆を通じて、反体制的な姿勢を貫く様、彼の考える社会規範や価値観にとても共感しました。
自分の弱さや矛盾を隠さずに表現する在り方、自己批判や反省をしながら自身を省みる姿には誠実さをも感じられ、作家として大好きです
特に朗読していると、私は安吾に憑依された感覚になり、胸が熱くなったり、涙が溢れそうになったりと安吾の思想にグイグイ引き込まれてしまいます。
“時代を超えて読まれる坂口安吾の鋭い視点と洞察力は、今でも一見の価値あり”
そんな想いから「坂口安吾 随筆 詰め合わせ(全九話)」を作りました。
詰め合わせのセットリストは私のインスピレーションで決めましたが『流れは完璧』と自己満足しちゃってます
私が朗読した一つひとつの作品への感想は、セットリストの順番でエピソードや関連する記事のリンクを貼っておきます
是非一つずつチェックしていただけると嬉しいです
セットリスト一話目「復員」。
こちらは坂口安吾の超短編小説になります。
“随筆”の詰め合わせに入れるか悩んだのですが、たった2分の小説の中に安吾流復員兵の色濃い思想が込められています。
無駄なく完成された文章力にも圧巻で『これぞ文豪のなせる業』と感じざるを得ない素晴らしい作品です。
よって詰め合わせに入れさせていただきました。
二話目「日本精神」。
▼日本精神に関連する記事
三話目「世評と自分」。
安吾節炸裂です
ここまで自信たっぷりに言い切られると、納得させられてしまうから不思議…
四話目「天皇小論」。
▼天皇小論に関連する記事
五話目「僕はもう治っている」。
▼僕はもう治っているに関連する記事
六話目「幽霊と文学」。
▼幽霊と文学に関連する記事
七話目「阿部定さんの印象」。
▼阿部定さんの印象に関連する記事
八話目「私の葬式」。
▼私の葬式に関連する記事
九話目「予告殺人事件」。
▼予告殺人事件に関連する記事
戦後日本文学の立役者であり、人間描写へのリアリズムを追求した作家坂口安吾の思想を、どうか沢山の方々に知っていただけますように…
The post 坂口安吾 随筆朗読 詰め合わせ first appeared on こちこの部屋.